Nara Leao / ナラ・レオン

Nara Leao / ナラ・レオン
Biography

ナラ・レオン(Nara Lofego Leão、1942年1月19日 – 1989年6月7日)は、本名をナラ・ロフェーゴ・レオンと言い、ボサノヴァ界でも随一の名歌手で、フランス貴族の血を引く歌手兼女優。同じボサ・ノヴァ歌手のエリス・レジーナとは犬猿の仲だったという。

 ・ Spotify : Nara Leao / ナラ・レオン

Nara Leao / ナラ・レオンの経歴

1964年に、セルジオ・メンデスとファッションショー出演のため来日。 同年、エレンコに、デビュー・アルバム「ナラ」を発表。

また、この頃に軍部のクーデターによりブラジルの軍事独裁政権が始まる。
1966年、シコ・ブアルキと共に「ア・バンダ」を歌い、第2回MPB音楽祭で優勝。

1971年、パリ(一部ブラジル)で彼女にとって生涯初となる本格的なボサノヴァ・アルバム「美しきボサノヴァのミューズ」を発表。
その後、ナラは育児や精神科医になるための勉強などにより表舞台から姿を消す。

しかし、80年代に入ると育児も一段落し、ナラは精力的に活動した。歌謡曲スタイルに挑戦したり、パウリーニョ・ダ・ヴィオラのサンバやカエターノ・ヴェローゾのバラード、ブラジル内陸部の音楽、キューバの作曲家の歌等を取り上げた。また、ヴィオラォン一本だけで“ボサノヴァだけを歌う”ショーを開き、ブラジル国内でボサノヴァを再び注目させるきっかけを作った。

1985年にはホベルト・メネスカルやカメラータ・カリオカと共に2回目の来日。そして東京でボサノヴァのスタンダード曲集を制作した。アメリカン・スタンダードを歌ったアルバムはブラジル、日本、アメリカ合衆国、ヨーロッパでもリリースされた。

1989年、持病の脳腫瘍が悪化、「ボサノヴァの女神」は6月7日、47歳で永眠した。